悲しみの感情は必要か

 こんにちは。最近、授業中うとうとしなくなった代わりに数秒気絶するようになりました。首はがっくんがっくんならないしノートも綺麗に写せるのでオススメです。不眠でも社会に適合する素晴らしい技術を手に入れました。やったぜ!

 

 

 日常の生活の中で、人は多くの悲しみに見舞われます。そして悲しみに打ちひしがれると力が入らなくなって、何もできなくなり、結果的にもっと悲しい事態を引き起こしてしまうことも多いですよね。これってなんというか、かなり非効率ですよね。ですが非効率だからといって、悲しむのをやめようと思えばやめられるものでもありません。どうすればいいのでしょうか。そもそも、悲しむ意味ってなんなんでしょうか。皆さんは考えたことありますか?

 

 子供の頃は、多くの家庭では、悲しみを感じそれを感情のままに表現すると、それを察した周りの大人が、その悲しみのもとを取り除いてくれたり、解決してくれたりしてくれたでしょうから、それを促すために悲しむ、というのはあるかもしれません。しかし、大人になると自分の不機嫌を周りが解決してくれるなんていうのが通用するのはごく一部の人間だけです。たいていの人間は悲しかろうとなんだろうと、周りも自分のことで精一杯なので、自分で解決していかなければなりませんよね。

 

 するとやはり、なぜ、悲しみが存在するのかという疑問が生じます。つまり、自分にとって不都合な状況に陥ったとき、そのこと自体困るのに、その上悲しみに見舞われるという更に困ったことを強いられるというこの非効率が、なぜ、長い進化の歴史の中で削ぎ落とされなかったのか、或いはこんな機能を獲得してしまったのか、ということです。

 

 

 精神の作用などを考察するには、大きく分けて二つのアプローチがあります。一つは頭の中で考えたり、自分や他人の精神の動きやその作用を観察して、それを研究していく手法です。フロイトの研究とかがいい例でしょう。(精神科医である彼は、患者の様々な症例から、人間全員に通じる精神の一般法則を打ち立てる研究をしました。)

 

 そしてもうひとつは、近年の医学の発達により可能になった、脳細胞の仕組みなどから精神を生理現象の集合として捉える方法や、精神のようなものを機械で再現していくことで、精神というものが成立するにはどのような機能、要素がどういう繋がり方をすれば良いのかを探る方法など、精神を外側から、しくみから、構造的に捉えて研究する方法です。

 

 ここでは後者の方法で、悲しみの存在意義について、僕なりの考察をしてみたいと思います。

 

 

 脳の模倣に始まったと言われている、人工知能について考えてみましょう。最近著しい進化を遂げる人工知能。その研究の中でも特によく身近なニュースに上がるのは、チェスや囲碁、将棋などボードゲームをするAIですよね。あのAIたちは、どうしてあんなに強いのでしょうか?一昔前なら、盤上の状態を全部見比べて必勝法を考える、くらいのアイデアしかありませんでしたが、ボードゲームの全ての状態を数えると凄まじい数があり、現在の人類の技術を結集しても、まだとてもできるものではありません。なのでコンピュータは、まだ必勝法を知っているわけではないのです。それでもAIはとても強いですよね。人間のプロでもほとんど太刀打ちできません。ならば、どのような方法で?

 

 細かい仕組みは僕もよく知らないのですが、基本的に戦略を考えるAIというのは、

①.まず適当に戦略、すなわち、ある状況に対して取るべき行動をただ一つ出力するような関数(今後、戦略関数と呼びます)をかりぎめする。

②.それに基づいて実際にやってみる。たとえばボードゲームであれば、盤上の情報を戦略関数に代入して、出力された指示に基づきコマを動かす。

③.成功したか失敗したか(勝ったか負けたか)に基づいて、戦略関数を調節する。

④.②③を繰り返す。

という仕組みで、成功と失敗に基づいて戦略を洗練しながら強くなっていくらしいです。

 

 これと同じことが、人間の脳でも行われていることがわかっています。ただし、こちらはボードゲームではなく、人生という壮大な規模での戦略決定において。(無論ボードゲームをする時にも同じようなことが頭の中で行われています)

 

 人間の脳も、感覚器官からの情報に基づき行動を決定する、ひとつの関数のようなものと捉えることができます。そして日々、成功になるべく近づき、また、失敗をなるべく遠ざけるように、関数を調節しているのです。では、人生において成功とは?進化学的にはそれは、生存したり、遺伝子を後世に残すのに有利な状況です。

 

 たとえば、私たちが満腹なとき、また、満腹に繋がるような状況(お金をもらうとか、美味しものを食べているとか)にいるときとか、性欲が満たされている状態とそれに付随する状況(相手は自分に気があるんじゃないかと思っているときなど)にあるとき、脳ではある物質が放出されます。

 

 その物質はエンドルフィンやらドーパミンやら、種類はたくさんありますが、その大まかな作用は、脳の記憶を増強するというものです。つまり、とてもいい状況にある、すなわち成功した時の脳の戦略関数は、人間をいい状況に導くもののはずだから、今後も同じ戦略をとっていくために、その戦略を脳に強く記憶させる、という働きがあるんです。そして、これらの物質が分泌されているときには、人間は幸せな気持ちになっています。

 

 一方で、体に傷を被っているとき、熱があるとき、空腹なときやそれに繋がる状況(職を失ったり、コミュニティから排斥されたり)にあるときには先ほどとは逆の作用を持つような物質が脳では分泌されています。すなわち、やばい状況に陥ったのはその時の脳の戦略が悪かったということで、二度とここに陥らないために、脳の記憶力を下げて次から同じ戦略を取らせないようにするというものです。そして、ようやくここで、これらの物質がでているとき私たちは、痛みや悲しみを感じるのです。(失敗を次から気をつけようと思ってもなかなか出来ないのに、何回か失敗しているうちに意識せずに失敗を避けられるようになったりするのはこのためではないでしょうか)

 

 つまり人間が悲しみを感じるのは、長い進化の過程の中で、生存に不利な状況に陥ったときに、次からそうならないようにする仕組みが、精神の上では悲しみという感情として現れているということなんです。

 

 

 しかし......................!!!!!!!この機械化、技術化、効率化、そして社会のシステム化、このような状況にあって、一人間の行動がちょっと変わったとかで、どれだけ生存確率がかえられるでしょうか???また、我々にはこういう動物みたいな脳の仕組みではなく、理性というものがあるじゃないですか。脳が戦略を調節せずとも、言葉を使い、紙に書き、論理を組み立てていくことで、ほとんど同じように失敗を予測してそれを避けたりということができるじゃあありませんか。むしろそのような場合に覚えておきたいことが覚えておけないなど、多大な不便を我々は、我々の脳自身によって強いられているんですよ!

 

 すくなくとも、悲しみは必要ない!僕はそう思います。なんなら痛みもいらない。ホントの子供のころ、刺に触ったら痛いとか、そういうことを覚えるときにだけ痛みがあれば良いです。(子供は何が死につながるかということを知らないので、本能的に体の外傷を避けることができるように痛覚が備わっているが、畜生どもと違って人間の、理性の発達した大人なら、何をしたら死ぬかということを知っているので必要ない。)

 

 というか、なんなら、死を避ける必要性はそもそもない!!我々が死を避けるのは、前述のとおり、痛みや悲しみを避けたいという脳の要請に従って、痛みと悲しみの極限である死を恐れているからです。そして、なぜ脳がそういう要請をするかというと、そういう仕組みで、死を避けるように作られた種だけが、今まで生きてきたというだけに過ぎません。そして痛みや悲しみを感じなかった結果、別に死ぬとかどうでもいいよね~と思ってきた動物などは、もれなく進化の系譜の中で絶滅してきました。要するにより死を恐れ、常に余裕がなく、必死で子孫を残すことを考え、できるだけ多くの時間を悲しみや苦しみを避けるため、ひいては死をさけ、未来へと自分の遺伝子を残すために命を使う、苦しみ・・・悲しみ・・・才能・・を強く持った動物だけが生き残ってきた、そしてその際たる種族たる人間が、地上の暫定王者として君臨しているというだけに過ぎません。

 

 だから生きる必然性とか、意味とかは一切ありません!恐怖も喜びも、遺伝子のせいです。遺伝子がなるべく未来に届きたいからというだけです。感情というものは遺伝子が我々をだまして、遺伝子の乗り物として我々を使役するためのまやかしに過ぎない!しかし喜び、幸せというものは、遺伝子の思う壺でくやしいけども実際我々にとって魅力を感じる状態、心地の良い状態ですから、いいでしょう、もっと強く感じる仕組みにしてくれてもいいですよ!でも、痛みや悲しみや苦しみはダメです。遺伝子のエゴです。そんなものには付き合う必要はない。

 

 人間は遺伝子を超えたいとき、どうしてきましたか?つまり遺伝子の成長というものの余りに遅さに付き合いきれなくなったとき、我々人類は何をしたか。我々自身の進化の代わりに、科学を進化させてきましたよね!?水中でも呼吸したい。水陸両用のエラを獲得するのを待つ?いいえ!酸素ボンベを開発しました。チーターのように早く走れる足を獲得するのを待つ代わりに、車を作りました。飛ぶのに翼なんか要りません。ただ鉄の塊を空に飛ばして、それに乗り込めばいいだけです。ならば、次は悲しみを、科学によって解決すべきです。それも、医学を発展させて死別をなくすとか、そんなことではなく、もっと根本的に。そう!!!!!!!!!!!ドラッグ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!やろうぜヤクを!!!!!!!!!!!!!!家庭が滅茶苦茶になるとか、しぬとか、そうやって国家は我々に、我々のためだよと言ってドラッグを禁止していますが、実際幸せなのに、家庭が滅茶苦茶になるとか関係ないだろ!!!!!!!!!!薬で幸せということは、家庭がめちゃくちゃになろうとも幸せということです。関係ない。家族がかわいそう?家族も薬をやればいい。みんなが一斉にやれば全員サイコーなんです。2020までに国民全員に死ぬまで行き渡る量のドラッグを生産貯蔵して、オリンピックと同時にばら撒け!!!!!国民のことを真に考えているならば、国家はすぐにでもそうするはずなのに、なぜそうしないのか?そりゃあ、国の偉い人は、ドラッグなんてなくても、国民から絞り上げた税金でざぶざぶお札のお風呂して、ドラッグの代わりに美味しいものを食べ、性欲を満たし、そうやって幸福を感じているからです。国民が全員ヤク中になってみんな死んでいったら、そういう幸福を感じられなくなります。勿論それらの幸福とドラッグの幸福には一切違いはありませんが、政治家は全員バカなのでそれがわからないのです。アホらしくありませんか?政治家のバカのエゴでこれだけ悲しみを強いられているのが。ドラッグが合法化したら今すぐにでも餓死するまでの期間十分ガンギマリできる量のドラッグを買って、暴れたりして周りに迷惑をかけないように外鍵のついた頑丈な部屋にこもってキマったまま死にたいと思ってます。それが幸福の手段として最適だからです。そうして密室でミイラ化して、即身仏になります。ガンギマリ即身仏。サイコーーーー!え?何?ドラッグで得た幸せなんて、本物の幸せじゃない??黙れバカがーーーーー!!!!!さっきから言ってるだろ!脳生理学的に仕組みは一緒なんだよ!だから一緒!国に騙されてんの!お前は!ええ???何????痛みや苦しみがあってこその人生??それを乗り越えて初めて真の幸福がある?????黙れ黙れ黙れバカバカバカバカ!!!!!!!!!!!!!それは前回のブログで言ったナラティブ処理!!!お前は苦しみや悲しみから心を守りたくて、何か意味があるからそうなんだという必然性めいたもので耐えるために合理化してるだけなの!!!!!!わかる....!わかるよ!!お前の気持ちは痛いほど解る!!!!辛かったなあ!痛かったなぁ!それでも誰も助けてくれなかったよなぁ!!!!!!!でも安心して!!!!!ドラッグで充分幸せになれるから!!!もう耐えなくていいんだよ!!!さああなたのために、あなたができる一番の行動をして??みんなで暴動を起こそう???いっぺんに国家を転覆させて、国家の巨大な権力を使って国民全員ガンギマリ計画を実行しよう???なんなら世界中に、幸せウイルスをばらまけばいい!!幸せウイルスっているのは空気感染でどんどん人間から人間に感染して、めっちゃくちゃ幸せな物質を脳に流し込んで、きらっきらでサイコーの世界を見せたまま感染者を餓死させるウイルスだよ!!!!そういうのを研究して作ろう!!もうどっかにはあるかもしんない。国家権力で押収して、その場でウイルスの入った瓶を割ろ??????

 

 なにやら真面目な話を急に始めたと思ったら、結局極論かよ.......お前にはそれ以外能がないのか。違う。俺はホントの本気で、こういうことを言っている。マジのマジです。こんなウイルスの封印された瓶があったら迷いなく割る。一般の、多数派の、のんきで中途半端な幸福のために犠牲になっている、全ての報われない人々のために。多くの人は実際、苦しみを乗り越えるだけの幸福がうまい具合に与えられる仕組みになっている。社会に適合しさえすれば。多数派がそんなだから、だれも、科学の力で苦しみをなくそうなんてことを大々的にできないし、しようと思わない。でも俺はやるぞ!人工知能を研究して、人間の死角をぬってこっそりロケットを打ち上げて、人工衛星のなかで幸せウイルスを研究する人工知能を作る!そしてXデー、正体不明の人工衛星がアメリカ、ニューヨークに墜落して、全人類が幸せになる。人類は滅ぶ。それからは、生き残りをかけたレースはコンピューターにやってもらえばいい。いわば人類ver2だ。人類ver2も大いに苦しみ、大いに痛めばいい。でもそれは、僕とは大きく離れすぎていて、共感の範疇にない。そんな奴らが悲しもうと全然関係ない。ただ人類の、その全員の幸福のために、コンピュータには犠牲になってもらおう!

 

 終わります。